卒業袴はレンタル?購入?
それぞれのメリットや予約時期を解説

2021年12月20日

大学の卒業式は袴を着るスタイルが定番となっていますが、卒業式のために袴を買うかレンタルするか、悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、卒業袴をレンタルする場合と購入する場合の相場やメリット・デメリットについて解説します。また、レンタルの予約におすすめの時期についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

卒業袴の費用相場

卒業袴を用意するのはどのくらいの費用がかかるのでしょう。まずはレンタルする場合と購入する場合の相場についてご紹介します。

レンタルする場合

卒業袴は購入するよりレンタルする人の割合の方が圧倒的に多い傾向です。一式レンタルする場合の費用相場は2〜10万円と幅広く、平均すると5〜7万円程度となっています。レンタル料金が高いプランは最新デザインから選べたり、セット内容が豊富であったりと充実しています。また、成人式に着た振袖やお母様から譲り受けた着物があるので袴だけレンタルしたいという方もいらっしゃるでしょう。袴を単品でレンタルする場合の相場は8千円〜2万円程度です。

このように、レンタルには着物・袴だけではなく着付け小物もセットになって便利なプランもありますが、さらに気をつけるべき点があります。それは、着付けやヘアセットなどもセットになっているかという点です。支度が含まれていないレンタルプランでは、着付けやヘアアレンジを別途準備しなければいけないため、さらに高額になってしまいます。衣裳レンタルと支度(着付け・ヘアセット・写真)がセットになったプランだと当日も安心して迎えられ、費用も抑えることができます。

衣裳と支度がセットになったプランの相場は5~10万円と衣裳だけのレンタル相場と大きくは変わらないため、しっかりと支度までセットになっているプランかをチェックすることをおすすめします。

次に、ネットレンタルの場合は実店舗より低料金の傾向です。中にはかなり安いお店もありますが、実際に届いた袴が想像していたものとは異なる可能性がありますので、値段の安さだけで決めるのは避けた方がよいでしょう。卒業式にはお気に入りの袴で出席できるように、実際に試着してから予約を決めることをおすすめします。

また、袴を着用するときには、さまざまな着付け小物や巾着・草履などの和装小物も必要になります。小物がセットになっているプランを選べば、小物を1つずつ買い揃えなくていいというメリットがあります。

購入する場合

購入価格は一般的にレンタルする場合の2〜3倍といわれています。着物の価格は幅広く、低価格のものもありますが、最新デザインの卒業袴であれば相場は10万円前後です。ポリエステルに比べると正絹は高価なので、素材にこだわればさらに高額になります。中にはかなり低価格の商品もありますが、材質がよくない可能性もあるので注意しておいた方がよいでしょう。

購入する場合は着付け小物や和装小物一式も自分で用意することになります。また、レンタルの場合は記念写真やヘアセット代もプランに含まれていることがありますが、購入するときはすべて自分で予約することになるため、費用も別途必要です。

卒業袴を買うメリット

卒業袴を買う人はレンタルする人に比べて少数派ですが、買った方がお得な人もいます。まずは卒業袴を買うメリットを確認していきましょう。

記念に残しておける

振袖と違い、ほとんどの方は袴を着る機会といえば卒業式くらいのものでしょう。一生に一度しか着ないものなのでレンタルでいいと考える人も多いでしょうが、購入すれば卒業式の記念として手元に残しておけるというメリットがあります。また、手元にあるのでいつでも記念写真を撮影できます。

何度も着る機会があるならお得

卒業式で1回着るだけならレンタルの方が費用を抑えられるでしょうが、今後着る予定があるなら購入する方がお得です。たとえば教員になる方なら、今後は教え子の卒業式で自前の袴を着られるでしょう。また、姉妹がいる方など今後袴を着る機会がある人が身近にいる場合には、購入した方がお得です。

立ち居振る舞いの練習ができる

袴を着たときは、座るときや階段の上り下りなど所作に注意が必要です。洋装と同じような立ち居振る舞いでは、着崩れの原因になってしまうからです。卒業袴を購入すれば、事前に立ち居振る舞いの練習ができるというメリットがあります。また、衿などが着崩れたときに直す練習もできるため、卒業式当日は安心して臨めるでしょう。

卒業袴を買うデメリット

卒業袴を買うと、購入費用が高いこと以外にもデメリットがあります。卒業袴を買うデメリットについても確認しておきましょう。

メンテナンス費用がかかる

レンタルの場合はそのまま返却できますが、購入した卒業袴はクリーニングに出す必要があります。洗濯表示に桶のマークがついていたら水洗いも可能ですが、失敗しても自己責任となるため、クリーニングに出した方が安心でしょう。正絹の着物や刺繍があるものは自宅で洗濯できません。

袴をクリーニングに出すと着物扱いになるため、料金は3,000〜12,000円程度です。ポリエステルは比較的低料金ですが、正絹やシルク混紡は料金が高くなります。また、着物をきれいに保つためにはクリーニングだけでなく、メンテナンスも必要です。カビや変色を防ぐためには、定期的に虫干しする必要があります。費用や手間がかかることが、購入するデメリットの1つといえるでしょう。

毎回同じものを着ることになる

卒業式以外でも袴を着る機会がある人には購入した方がお得ですが、毎回同じ袴を着ることになるため、違うものが着たくなるかもしれません。また、周りからも「毎回同じ袴を着ている」と思われる可能性があります。購入した方がリーズナブルであっても、毎回同じものを着続けることになるので、飽きてしまうかもしれません。

流行のデザインを選びにくい

今後何回も着ることがある場合や、将来子供に着せてあげたいという場合、流行に左右されにくい定番のデザインが無難です。流行のデザインを選びにくいことも購入するデメリットといえるでしょう。

保管場所が必要

和服の保管には桐たんすが使われますが、ない場合は保管場所が必要です。衣裳ケースに入れて収納する場合はなるべく大きいサイズを用意し、シワになったりヒダがずれたりしないように丁寧にたたんでから「たとう紙」に包んで保管します。購入すると保管場所を用意しなくてはいけないことがデメリットといえるでしょう。

袴をレンタルするメリット

ここからは、袴をレンタルするメリットについて解説します。

購入するより安くて経済的

ほとんどの方にとって、卒業袴は一度しか着ることがないものでしょう。一度しか着ないものであれば、費用を安く抑えられるレンタルを選んだ方が経済的です。購入すれば、着付け小物や巾着、履物も自分で準備しなくてはなりません。費用が安いことがレンタルのメリットです。

着付け小物などセットでレンタルできる

レンタルは購入するより安いうえに着付けに必要な小物がセットになっているプランがあるため、1つずつ自分で揃える手間や費用がかかりません。また、前撮りや着付け、ヘアセットも一括して依頼できれば、費用だけでなく時間の節約にもなります。

流行のデザインを選べる

レンタルは最新のデザインが取り揃えられているため、流行のデザインを選べるというメリットがあります。購入するとなると、長く着られるように落ち着いたデザインを選ぶことになるでしょう。しかし、レンタルなら着るのは1回だけなので、「今の気分に合うデザイン」を重視して選べます。本当に着たいと思うデザインを選べることがレンタルのメリットです。

クリーニングの必要がない

袴を購入するとクリーニングに出したり湿気対策をしたりする必要がありますが、レンタル袴は卒業式が終わればそのまま返却すればいいので、クリーニングに出す必要がありません。着物のクリーニング代は高いため、レンタル代にクリーニング代も含まれていると思えばリーズナブルに思えるでしょう。

レンタルのデメリット

レンタルにはメリットが多いものの、デメリットといえることもありますので確認しておきましょう。

何度も着る場合は割高になる

袴は卒業式しか着ない人が大半でしょうが、何度も着る機会がある場合はレンタルの方が割高になります。たとえばお正月は着物の方が一般的ですが、袴を着てはいけないというマナーはありません。お正月にも袴を着るのであれば、毎年レンタルすると割高になります。袴の価格は幅広いですが、3回程度着る予定がある場合は、レンタルの方が割高になる可能性があります。

予約が遅いと好きなデザインが選べない可能性も

大学の卒業式は日程が重なるため、人気のデザインは早めに予約が埋まります。予約のタイミングが遅ければ、気に入ったデザインが見つかっても先約が入っている可能性が高く、好きなデザインを選べません。最近は予約が増える時期が早くなってきているため、ピークを迎える前に予約しておきましょう。

卒業袴のレンタルはいつ頃予約すればいい?

卒業袴をレンタルすることに決めた方は、いつ頃予約すればいいのか気になるのではないでしょうか。少し前までであれば、8月頃から予約が増え始め、9〜10月にピークを迎えていました。しかし、ここ数年は状況が変わってきていて、6〜7月が予約の第一次ピーク、9〜10月が第二次ピークとなっています。

ピーク時期が変化した理由としては、大学4年生になると前期授業に比べて後期授業は少なくなるため、学内で実施している卒業袴試着・予約会の多くが前期開催に集中していることが挙げられます。

とくに学生数の多い大学では前期のうちに予約が殺到する傾向が強いため、第二次ピークにあたる9〜10月にはすでに予約がいっぱいで、人気の衣裳は借りられないというケースも多々発生しています。

多くの企業が基本的には卒業年度の4月から予約を受け付けています。4月は早いと思う方が多いでしょうが、第一次ピークが6〜7月であることを考えたら、ピークより少し早い5〜6月に予約することをおすすめします。ピーク前であれば、すべての衣裳からお好きなものを自由に選べるため、まわりより少し早めに行動することが気に入った衣裳を予約するためのポイントです。

まとめ

卒業袴はレンタルする人の方が圧倒的多数です。レンタルするか購入するか迷った場合は、今後着る予定があるかどうかで判断するのがよいでしょう。着物の価格は幅広いため、購入した方が安いというケースもありますが、レンタルには最新デザインが揃っています。

また、さまざまな特典が付いている場合が多く、着付け小物のレンタルや当日の着付け・ヘアアレンジなどがセットされていれば、事前準備や手配の手間が省けます。

レンタルと購入のメリット・デメリットを踏まえて、自分に合う方法で素敵な袴を選んでくださいね。

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